メバルのフカセ釣り

食味釣趣満点のメバル釣り。その釣趣を最大限に引き出せるフカセ釣り。
陸っぱりからのメバル釣りといえば夜釣りのイメージが一般的には強いのですが、
5〜7月ころの時期、エビ餌による日中のフカセ釣りで狙うことができます。
そのすべてを間借人釣速報でお馴染みの間借人氏による解説でお届けいたします。


★以下、「間借人釣速報」にて2002年5月公開されたものを、間借人氏の許諾を得て転載させていただきました★
無断転載はご容赦下さい

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| 要 因 | ポイント | タックル・仕掛け |

■要因

 この時期(5〜7月くらい)湾奥の浅場ではメバルの喰い方が昼夜逆転し、エビ餌による日中のフカセメバル釣が始まりますが、それには色々な要因が考えられます。
 まず最初に、浦安や南袖等の浅場に寄りはじめる要因として、水温の上昇とこの時期常食しているアミエビの大量発生があげられます。一般的なメバルの習性として、普段小魚や小さな甲殻類を追い掛け補食しているわけですが、真水の流れ込む流域ではアミエビやハゼの稚魚の大量発生が有り、それを追い掛けてメバルやアイナメが浅場に居付く様になります。
 ここで、エビメバル釣りから少しそれますが、ハゼの稚魚に付いて補足しておくと、孵化してから2〜3cmぐらいになり魚体が色付く迄は、流れの無い浅場に着底せずに50cmぐらいの団子状になって中層を泳ぎ回っています。その為、この状態がメバルには格好の餌になるわけです。
 本題に戻って、そんな時期弱い青潮が発生すると、魚が沿岸部に寄せられ、メバル束釣も可能になる程の入れ喰い状態になる事が有ります。又逆に、昨日迄釣れ続いていた状態が、一転してアタリすら無い状態になる日が有ります。この場合、真水の流入による水温&塩分濃度の低下が考えられます。しかし真水の流れ込みの少ない長浦では、この状態がそっくりあてはまるわけでは無く、時期外れの北風による底荒れや、水温低下による不活性等の要因の方が強いと思います。

■ポイント

 ここでのポイント解説は、ウキフカセの様な深場ではなく、竿一本分の深さ迄の所として、話を進めて行きます。
 対象と為る魚が釣れるポイント理由は、

A:餌が溜り易い
B:身を隠す物が有る

この二つが主な要因で有る事は、誰でも想像が付くと思います。具体的な例をあげれば、まず流れのハッキリ出る釣り場において、その流れが変化する所、
すなわち

1:敷石やテトラ積みの角地
2:岸壁角地及び堤防先端
3:台風のうねりで石積みやテトラが崩れた場所
4:埋め立て工事の時の桟橋跡等


以上が主なポイントと成ります。


●敷石やテトラ積みの角地

 釣り人だれもが目にする一般的なポイントで、絶えず誰かが入っている事により、経験的に知る事の出来るポイントです。具体的には、角の出っ張りに流れがぶつかり餌が溜り易く、最も釣れる可能性の高い場所でも有るが、と同じく錯覚の起き易いポイントでも有る事に、注意が必要です。一見と同じポイントの様に見えますが、その違いは潮変わりするまで流れの方向が同じで有る事により、「釣れるポイントの移動が余り無い」点です(コマセを使う場合は流れの強弱により変化します)。

●岸壁角地及び堤防先端

 ここも経験的に、誰もが竿を出す所で、の要因以外、広く探れて釣り易い事も一つの理由です。しかし竿一本の範囲内で釣りをするフカセ釣りでは、角地そのものよりも、少し戻った所(ずれた所)がベストポイントに為る時が有るのを、知る事も大切です。沖堤では特にその傾向が強く、角部分の手前に出来る底のカケアガリや、流れの方向の先に出来る反転流(A:餌が溜り易い)を見極める必要が有ります。ただしその流れによって、基礎部分の捨て石等がえぐられて居たりする場合は、根魚の絶好の住処になるので話は別ですが。
 で錯覚を起こし易いと言った理由ですが、岸壁角地等では左右からの潮の流れがぶつかり合う度合いによって、釣れるポイントがその都度変化してゆきます。其のため一個所に固執しないで、その近辺を早めに探り、その時合いでのポイントを、探す事です。

●台風のうねりで石積みやテトラが崩れた場所

 このポイントもメバルや根魚にとって、AB揃った格好の着き場に成ります。ここでの注意点は、まずウネリによって崩された敷石やテトラが、水際からどれだけの範囲に、どの様な状態で広がっているのかを知る事が大切で、干潮時にその状態を確認することが望ましい訳です。場所に依っては、崩れた障害物が広範囲に広がっています。
そんなポイントは、何度かその場所へ通えば、アタリの出る場所を当然把握出来るので、わざわざ海中の状態迄、確認する必要も無い様に思いますが、ここ一番と言う大物を掛けた時、根に潜られたり張り付いたりされない様、「抜き上げる方向を知る事」が肝心なのです。
 経験的な事とメバルの習性を考え合わせると、時合いが出来た時、一番大きな障害物付近の上や隙間で上から落ちて来るエサを待ち受けて居るメバルは、流れがぶつかる障害物の裏側に、大型が着いて居る場合がほとんどです。クロダイの場合は、回遊場所や着き場所が決まっているので、時合いが出来る迄待つのも一つの手だが、メバル等拾い釣りをする様な時は、このポイントを効率良く攻めて行かないと、釣果が上がりません。

●埋め立て工事の時の桟橋跡等

 東京湾奥の埋め立て工事の時、資材搬入や護岸基礎部分を保護する、捨て石の運搬に使われた桟橋の橋脚基礎部分や、陸揚げの時にこぼれた捨て石等が残っている所も、狙い目に成ります。外観上は何の変哲も無い場所でも、地元の人だけが良く通って居る所とか、時合いが来ると人が立つ様な場所が、それにあたります。
 ここでの注意点は、潮位によって釣果が著しく変わる場合が、上げられます。すなわちよりの要因が強く、水際より橋脚跡等が離れて居る所では、潮位が下がるに連れ、本来の着き場で有る沖側の桟橋跡へ魚が移動してしまい、フカセ竿では届かない所へ出て行ってしまう事です。

■タックル・仕掛け

 ほとんどの釣りに対して言える事ですが、ハリと糸さえあれば曲がりなりにも魚は釣れます、しかしより効率的にしたり、趣味として楽しんだりする為に、各釣り物に対する竿や仕掛けが色々考案されています。これを読んでいる人の中には、「そんな当たり前の事を!」と思う人もいるでしょうが、魚に違和感無く餌を食わせるにはフカセ釣りが最も有効で、そのためには専用のタックルと仕掛けが必要になってきます。横浜竿に代表されるヘチ竿から、テトラや捨て石の先を釣る前打ち竿迄、種類も用途も千差万別です。ちょっと極論過ぎる感も有りますが、この釣りで釣果を伸ばす(楽しむ)には、そのぐらいタックル(特に竿)の重要性が問われるのです。その反面、仕掛けの方は落とし込みの糸ウキを除けば、対象魚に合わせた大きさのハリと、自信を持って釣り上げられる太さの糸、餌を沈める為の最小限のオモリ、といたってシンプルで、各自使いやすい物を選べば良い訳です。

●竿

 まず、沖堤や岸壁等のヘチ竿に付いての解説は次の機会にする事として、ここでは湾奥の、テトラや石畳のある浅い海で使うフカセ竿(前打ち竿)の解説をしましょう。
 長さは4.5〜5.3m迄が使い易く、最近はマルチレンジの竿が好評で、各メーカーから多く発売されています。しかしその構造から、スタンダードの同じ製品より「持ち重りする」のが欠点です。そこで、少しでもその欠点をカバーするのに、竿尻にウエイトを足したりします。竿の調子はアタリの取り方によって分かれ、横風にも耐え、手元でアタリを感じる事の出来る、胴のしっかりした先調子と、チヌ竿に代表される、細ハリスでもバラシの少ない胴調子に分れます。
 ウキや目印を付けないフカセ専用竿では、ミチイトに伝わったアタリを手元に伝え、それにアワセを入れる為先調子に出来ており、竿先にはムクの穂先が使用されています。一方胴調子の磯竿は、糸フケの状態や糸ウキでアタリを判断する為、パイプ穂先(アタリが伝わりにくい)を使用している物が多い事です。最も、穂先の違いだけで無く、胴の柔らかさが、ミチイトに出たアタリを吸収してしまい、手元に伝わらない事もあります。釣り方にも関係してくる事ですが、この様に先調子のフカセ専用竿と他の同じ様な磯竿とは構造的な違いが有り、間違えない様注意が必要です。

●リール

 遠投する訳では無く、フライリール同様単なるラインホルダーの役目をする物で、俗に言うタイコリールが多く使われ、木製、FRP、アルミダイキャスト、ステンレスとその種類も様々です。ヘチの落とし込みに代表される、一巻き1回転の木製リールが一般的だが、最近は前打ちなどで大物に走られた時にも、素早く巻き取りの出来る2倍速リールや、二種類のミチ糸が巻ける2ウェイリールも、注目されて居ます。又、初心者には、余分な糸の出を押さえる、ドラッグ付きがお勧めです。

●ミチ糸
 基本的にはナイロン&フロロカーボン3号、そしてミチ糸の視認性を高める為、黄色や赤の色付きの物が多様されます。ただ色付きの物は紫外線による劣化が早いので、その点注意が必要です。

※アタリの感度を良くする為、一時PEを使った事が有りますが、癖が無い分竿先のカラミが多く、実用的では有りませんでした。その為今は高強力ポリオレフィンの、シー○ーエリオス2号を多様してます。


●針

 えびメバルと言う事で話を進めると、餌を弱らせない為、針の大きさに対し軸が細身の、袖バリがまず考えられますが、今はえびメバル専用針が発売されており、その方が無難です。一時針先の鋭いヤマメ針を使用した事も有りますが、えびメバルに付き物のスズキが掛かった時は、対処仕切れず困りました。
※尚、クロダイの釣れるポイントでは、チヌ針に取り替えておかないと、後で後悔する事に成ります。




以降、随時更新予定ですのでお楽しみに・・・・・・。



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