FPR-25の穴開け加工REPORT

富士工業株式会社製のタイコリール「FPR-25」へ穴開け加工を施してみました。
リールの軽量化とデザイン向上。目的はこの二つです。
FPR-25はシンプルな構造と安価(定価:\1600)な為、
タイコリールのカスタマイズの為のベースとしては定番かと思います。
リール自体は使ったことはありますが、穴開け加工は今回初チャレンジとなります。
初めてということもあり、納得いかない部分や失敗した部分もありますが、
これからやってみようという方には、
私と同じ失敗をされないよう参考にしていただければと思います。


用意するもの

・リール(FUJI FPR-25)
・電動ドリル
・ドリルビットセット(2φ〜10φ位)
・ロータリーヤスリ(円錐型、円柱型)
・ラベルシート(型紙用)
・千枚通し等


--- その他あれば便利なモノ ---
・バイス
・棒ヤスリ
・掃除機
・新聞紙又はレジャーシート


 とりあえず、最低限これだけあれば作業はできます。ドリルはボール盤があれば完璧ですが、普通の電動ドリルでもなんとかできます。今回は、リールを固定するために、借り物のバイスを使用しましたが、電話帳や雑誌等でリールを固定しながらでも出来ないことはないです。以前、鳴門リールに穴開け加工をしたときは、この方法でリールを固定しました。但し、鳴門リールは加工が楽なのでバイス無しでもなんとかなりましたが、FPRの加工の場合は、バイス等しっかりとリールを固定できるものがあった方が良いと思います。
 その他、家庭内で作業するには、新聞紙やレジャーシートを敷いてから作業しないと、掃除が大変です。


工程1 - 型紙作成

 まず、リールのスプールを外して、スプールと受け側のプレートの各寸法を測って図面を書きます。そこへ、開けたい穴を追記していきます。CADソフトがあれば正確な図面を作ることができ、そのままラベルシートへの印刷も出来ます。手書き図面の場合はラベルシートへコピーします。CADソフトはJW CAD等、フリーウェアもあります。
 今回はAutoCAD LT 2000に、PURPOSE IMAGEというラスター編集用のアドオンソフトを使って、リールのスキャニング画像をCADデータへアタッチしてトレースしました。
 ここまでの作業は完璧。予備も考え、三枚ほどプリントアウトしておきました。


工程2 - 型紙貼り付け

 型紙を切り抜いて、リールに貼り付けます。受け側プレートは、クリックレバー等の位置を型紙をあてがって、大まかにくり抜いて貼り付け。そしてスプール。ここでの最初の難関。ハンドル部分の穴をくり抜いて、そのまま強引に貼ろうとしましたが、リール表面の凹凸が思った以上にキツイ。多少シワになることは覚悟していたが、全然ダメ。そこで、慎重に再チャレンジ。まずは、型紙から中心部分の凸部分のみ切り抜いて、45度のラインから90度毎にの4箇所に切れ目を入れて、0度と180度ラインで位置決めして貼り付け。その両端に若干重ね合わせるようにして90度と270度方向を貼り付け。これでピタリと貼れました。続いてリール外側の淵を残して、切り抜いて貼り付け。これも、内側へ若干傾斜しているので、切り込みを入れて貼り付け。最後に外周部分を貼り付け。裏側も同じようにして貼り付け。
 完璧とは言い難いのですが、まぁまぁ納得できる範囲でした。


工程3 - 穴開け 1

 型紙を貼り終えたら、穴開けの際にドリルビットがずれないように、穴のセンターに窪みを付けます。普通はセンタポンチを用いると思いますが、センタポンチをあててハンマーでゴンッなんてやったらリールが割れてしまいそうなので、千枚通しでグリグリと0.5mmほどの穴(というより標し)を付けていきます。これが結構面倒な作業でした。ここで気にならない程度のズレでも、穴を広げたときはかなりズレて見えると思うので慎重に。 


工程4 - 穴開け 2

 穴開け本番。電動ドリルの出番。いきなり大きな穴を開けると割れてしまう恐れがあるので、まずは慎重に2φから。リールをしっかり固定して、リールを真上から見下ろす位置でドリルビット先端を、先に付けた標しにピタリと合わせる。一瞬スイッチを入れてすぐに切る、というのを繰り返してズレが無いようにすべての穴を開けます。その後、それぞれの穴の径に合わせて、2〜3mmづつドリルビットを太くして穴開け完了。穴を一つ開ける度に、掃除機でカスを吸い取ると作業が楽でした。 一番大きな穴は12φですが、8φまで開けたとろで一時中断。外周部を花ビラ型に加工する作業へ。
 角型の棒ヤスリで窪みのセンターに当たる部分を2〜3mm削ってロータリーヤスリの位置決めをします。その後、型紙のラインを見ながらロータリーヤスリで削りました。この時点では、各花ビラの端は角ばっています。デザイン的には別に良いのですが角を落とさないと、実釣時に痛い思いをしそうなので、ロータリーヤスリで丸みを付けます。これは、ほぼフリーハンド。ちょっと歪な部分もできちゃいましたが・・。
 この後、一番外側の8φの穴を12φまで広げる作業。ドリルビットは10φまでしかないので、その後はロータリーヤスリを使って広げる。まずはドリルで10φの穴開け。順調に進んだが、最後の1個を開け終えた時、バキッと花ビラ部分が5mmほどの巾で欠落。唖然。すぐさま破片を探してアロンアルファで接着。なんとか元通りに。ここで、これ以上穴を広げるのは危険だと思い、10φで止めておくことにした。


工程5 - 仕上げ

 ここまで来ると、一刻も早く完成させたくなる。開けた穴の周辺のバリを棒ヤスリで丁寧に取る。これでとりあえずは完成。
 竿にリールを付けてみたりシゲシゲと眺めてみたりしていたが、やはり穴周辺や花ビラ廻り等、加工した後の部分と元の色との差が気になるので、思い切って塗装することに・・・・。


塗装

 予定には無かった塗装。ちょうど、ツヤ消し黒のラッカースプレーがあったのでこれを使用することに。表面の汚れやゴミを綺麗に拭き取り、塗装したくない部分を丁寧にマスキングテープで覆う。今回は、ハンドルと金属プレートをマスキングし、クリックレバー等はそのまま塗装しました。2度塗りして完成、のはずだったが、乾燥後によくよく見ると、穴周りのバリが多少残っていてそこに塗料が多めに付いてしまって、塗装前はあまり気にならなかったバリが非常に目立つようになってしまった。もう1度スプレーするつもりで、再び丁寧にヤスリがけ。ヤスリをかけながらリールを良く見ていると、今度は全体の塗装ムラも気になりはじめる。思い切って全体をヤスリがけすることに。600番、1000番、1500番と耐水ペーパーで丁寧に磨く。汚れカスを綺麗に落としてからサッと塗装。2時間ほど乾燥させてようやく完成。


まとめ

 リールの穴開け加工をしたのは、実は2回目。前回は、OLYMPIC CARBON鳴門50 に穴開け加工をしましたが、このときは「とりあえず穴さえ開いていれば」という感覚で、外周の花ビラ加工もナシ。又、材質もFPRと比べて加工しやすい材質でした。
 今回、FPRを始めて穴開け加工したわけですが、型紙作成まではどちらも同じ。しかし、材質的に随分と加工し難くかった。とりあえず、初の加工作品としては80パーセントくらいの満足度。もっとヒドイ出来になるかと思っていましたが、自分としては充分です。手間を掛けただけあって愛着も湧きます。あとは、これでサカナが釣れるかどうか・・・・。
 各工程でのコツみたいなものを自分なりにつかむことができたので、時間があれば2コ目に挑戦したいところです。



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